以前に比べてお問い合わせをいただくことは随分減りましたが、この質問、たまにあります。

 

日本酒の色は、搾りたてではわずかに緑色がかった山吹色をしています。

熟成の過程で濃い琥珀色に変わっていきますが、それは旨味の証です。

しかし市販品では無色透明に近いものが多いですが、活性炭を使用して濾過する過程で色を抜いているに過ぎません。

また副作用として風味を損なうため、色と味のバランスを考えて活性炭を使ってきました。

 

近年、数年から数十年寝かせた古酒も市販されるようになり、

特定名称酒では活性炭濾過はしていません。

 

ですから 琥珀色の日本酒=劣化 ではありません。

ただちょっとややこしいのが、日本酒の苦手な紫外線や高温にさらされた時も

同じような色になります。

熟成すると琥珀色になる、劣化すると朱色になる、というようであったなら

誤解も少なくて済むのですが、、、