山田錦2

酒米って?

前回は精米歩合についてお話ししましたが、今回は酒米そのものについてです。

酒米は、正式には 酒造好適米 (しゅぞうこうてきまい)といい、一般米と区別されています。

食用米に比べ稲の背丈は高く、稲穂も長いため、栽培期間も通常より長くなりがちで、台風などの被害に晒されやすいため、栽培されている方の苦労は一入です。

そのかわり米の粒が大きく、酒の元となる 心白 と呼ばれるデンプンのかたまりが大きく、精米しやすいため、お酒の原料として適しているわけです。

当蔵では以下の米を使っています。

 

山田錦(やまだにしき)

酒米としては最高とされる品種。価格が高いのが難点。大吟醸酒に使用される。

 

佐香錦(さかにしき)

平成13年島根農業試験場で育成、採用された品種。佐香神社の名に因む。高精白米としても向いている。価格は五百万石より高い。

 

五百万石(ごひゃくまんごく)

昭和51年より採用された品種。島根県では多用されている。麹が造りやすく、掛米としても適している。

 

加工用米(かこうようまい)

稲作の転作として栽培した玄米を白米にした米。品種はうるち米。70%精白したものでも価格は安い。